吉里颯洋の年甲斐ない日記

作詞家・吉里颯洋のブログ

【作詞教室・爽塾】2023年後期_Lesson07

私こと、吉里颯洋がオンラインにて主宰している「作詞教室・爽塾」。

生徒さんの声も交えながら、2023年後期7回目のレッスン・レポートをお届けします。

クリスマスの夜にレッスンを行なってから、暦の関係で少し長い冬休みとなりました。前回のレッスンで「表現のストックを増やすには名作に触れるのが一番ですから、年末年始に聴いてくださいね」と、洋邦問わず、いくつかの名盤をご案内したのですが、少しぐらいは聴いてもらえたでしょうか?

1限目の内容は・・・

さて、今回は新しい課題曲と向き合い、どんな歌詞を書くのかを決める「企画会議」がメインテーマ。このターム2曲目の課題曲は、シックで美しいミディアムテンポのメロディを女性ヴォーカリストが♪ラララ〜と歌ったトラックに仕上がっています。課題曲をリピート再生してもらい、企画の骨子をまとめてもらう「独りブレスト・タイム」の前に、今回は「男女のラブソングではなく、可能ならばメッセージソングで」と緩めのテーマを指定しました。今の受講生の方は前のタームからの継続受講ということもあり、時と場合に応じて、このように緩い感じのテーマを指定することもあります。

30分ほどの「独りブレスト・タイム」の後、生徒さんから提案されたテーマは、「つらい思いをしても前を向いて生きる人への応援ソング」というもの。主人公の境遇、立ち位置などを掘り下げていくと、「大切な人に先立たれた40代の女性。職業は歌手かピアニスト。時間をかけてゆっくりと、悲しみから立ち直りつつある最中」とのことでした。悲しい出来事があっても人前で明るい曲を演奏するような仕事に就いているなら、ヒロインの人生はなかなかハードだなと思い、自分が構想しているあるストーリーを思い切ってシェアしました。そのストーリーでは、人生で最大級の悲しみに直面したヒロインがゆっくりゆっくり立ち直っていくさまを描いていきますが、あまりに大きな悲しみに直面した場合、「立ち直る」と言っても容易なことではありません。伝えたかったのは、ヒロインを描く生徒さんにも、メッセージを発する作中のヒロインにも、慎重に言葉を選ぶ繊細さが必要だということ。

制作にあたり、生徒さんは以下のような思いをポストしてくれましたが、力作の誕生を待ちたいと思います。


2限目の内容は・・・  

2度目の提出となったクリスマスソングの歌詞の再レヴュー(講評)を行いました。

クリスマスソングならではのハードルの高さもあって、前回の初稿はいつもの初稿と比べると今ひとつの出来でした。修正のためのアドバイスはいつも通り行なったものの、完成させるのは一苦労するだろうなと思いきや、さにあらず。今回提出された「Ver.02」は初稿と比べて格段の進歩を遂げていました。心血を注いで教えているこちらとしても本当にうれしかったですね。元来、半年でいったん完結する爽塾のレッスンではありますが、半年のタームを修了しても継続受講されている今の生徒さんのモチベーションは相当なもの。2期目のクールのちょうど折り返し地点で明確な実力の伸びが感じられたのは大きな収穫でした。レッスン後にフィードバックしたファイルには、こんなコメントを寄せました。「初稿の出来から比べて、一気に完成度がジャンプアップしてうれしい限りです。お花屋さん勤務の彼女のために、彼氏が精一杯の心遣いでお花のイアリングを選んだストーリーがきちんと描写できています。現状は75点ぐらいの完成度なので、あともう一息です!」。爽塾では、歌詞の完成度が80%ぐらいのところでいったん完成と見なしていますが、生徒さんにはこのクリスマスソングでぜひ自身の最高傑作をめざして欲しいところです。

 

次回のレッスンは、レヴューをみっちり行う回。

メッセージソングの初稿はどんなテイストなのか、果たしてクリスマスソングは完成するのか、課題の提出を楽しみに待ちたいと思います!

 

Power to The Songs!

 

歌に力を!

 

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※某魔法学校の最寄駅プラットフォームにて。停車中の車両にもキュートな魔法使いたちの顔が刻印されています。