「20240113」は、♪今宵この夜、ロックンロールナイト!
昨夜は、元住吉にある素敵なライヴバー「POWERS 2」にて、SHORT SHORTSのライヴを観てきました。
お声がけくださったのは、「NOBODY特集」のオンエア時にゲストにお招きいただいているラジオ番組「ロッキンスター」のDJ、佐々木健二さん(写真左端)。演奏が素晴らしかったのはもちろんですが、少年時代から憧れてきたキハラトシオさん(写真右端)にご挨拶でき、忘れじの一夜となりました。NOBODY特集のたびに佐々木さんと自分が「NOBODY愛」をひたすらぶちまけている番組をキハラさんご本人が聴いてくださったとのことで、いたく感激しました。初期のビートルズよろしく首を振りながら、まだ観ぬキハラさんの歌真似をしていた10代の頃に自分に「人生しんどい時でもなんとか生き抜け!しぶとく生きてりゃイイことあるぜ!」と言ってやりたい気持ちになりました。
ここには書けない裏話を聞かせてくださった清水淳さん(写真↑左から2人目)と岩崎はじめさん(写真↓左端)にも謝意を。演奏のうまさは言わずもがなですが、初めて聴いたおふたりのヴォーカル、素晴らしかったです!岩崎さんヴォーカルの「BE MY BABY」と、清水さんヴォーカルの「マサチューセッツ」はぜひ再演を!
SHORT SHORTS とは?
3人のレジェンド・ミュージシャンが、自身のルーツであるロックンロールやポップスをレパートリーとしてライヴ活動を行なっているベースレスのユニット。メンバーそれぞれが交代でリード・ヴォーカルを取りつつ、絶妙なハーモニーを聴かせてくれる。2015年より活動開始。メンバー構成は、以下のとおり(敬称略)。
キハラトシオ(Vo & Gt)
70年代後半は矢沢ファミリーのコアメンバーとして、80年代以降は相沢行夫さんとのコンビで数多のヒット曲をチャートに送り込んだソングライターズ・ユニットNOBODYとして活躍。
岩崎はじめ(Vo & Key)
キハラさん同様、矢沢ファミリーの活動を経て、浜田省吾、鈴木聖美ら実力派アーティストはもとより、多くのアイドルシンガーたちのサポートワークでも活躍。
清水淳(Vo & Dr)
ドラミング同様、キレのあるネタとトーク、屈指のユーモアセンスで、杉真理、財津和夫、今井美樹、hitomi、鈴木聖美、KAN、中村雅俊、稲垣潤一ら、さまざまなアーティストたちのライヴを楽しく盛り上げてきた敏腕ドラマー。
今宵のセットリストは・・・
以下のとおり、Apple Musicのプレイリストを作成してみました。アカウントのある方はお楽しみください!
キハラさん手書きの貴重なセットリストは以下のとおり。どこかに曲目の書き間違えがありますが、パッと見で分かる方はポップス通です!
自分にとっての最大の収穫は・・・
ザ・バンド、ボブ・ディラン、CCR、トムウェイツに至るまで、キハラさんが歌う曲の中にアメリカンロックの名曲が数多くあったことです。とかく「NOBODY=マージービート」という画一的なパブリック・イメージで音楽性を語られがちですが、矢沢ファミリー時代のブルージーでアーシーなプレイ、唸るスライドギターとタフなシャッフルのグルーヴなどを思い起こすと、「ブリティッシュロック、特にマージービート周辺のポップなナンバーばかり聴いてても、ああいう音は出せないはず」と長年思ってきただけに、その疑問が遂に解決。キハラトシオという偉大なミュージシャンとそのルーツミュージックが1本の線でスパッとつながったような感じがありました。「胃の腑に落ちる」とはまさにこのことでした。
まとめとエールとご案内
店内フルハウスで一番後ろのカウンター席で立ち上がって観るようなシチュエーションでしたが、日本のポップス、ロックの礎を築いたレジェンド・ミュージシャンの素晴らしい歌と演奏がたっぷり25曲も聴けて、チャージ3,000円はコスパ良すぎかと思いました。加えて言うと、あえてネタバレしませんが、MCが楽しいのもSHORT SHORTSのライヴの魅力のひとつかと思います。総じて言うと、大がかりなスタジアム・ライヴなどでは味わえない、心尽くしのおふくろの味をいただいているかのような、心が満たされる幸せなひとときでした。昨今のチャートミュージックに飽きたらず、ロック黄金期の名曲の数々を生演奏で浴びてみたいサブスク世代の方にも、自信を持っておすすめします。
終演後にご挨拶した際、喉の調子を気にされていたキハラさん。ミック・ジャガーやBOSS(矢沢永吉さん)同様、名曲を数多く残したミュージシャンのミッションは1日でも長く活動を続けることだと思います。どうか、御身ご自愛のうえ、いついつまでも味のあるギターと歌声を聴かせてください!
近々、次回放送分の告知をしますが、ラジオ番組「ロッキンスター」でのNOBODY特集は、まだまだ続いていきます。微力ながら、素晴らしい楽曲の魅力をさらに広めるべく努めていく所存です。
さて、SHORT SHORTSの次回のライヴは、「2月16日(金)@西荻窪Terra」にて開催とのこと。「タフなミュージシャンの粋な原点回帰」にご興味ある方はぜひ!
1985年当時のNOBODYのサイン↓の色紙の裏面に、SHORT SHORTS の皆さんのサイン↑を頂きました! 家宝にします!