吉里颯洋の年甲斐ない日記

作詞家・吉里颯洋のブログ

【作詞教室・爽塾】誓いの指輪(生徒作品)

作詞教室・爽塾のレッスンの中から生まれた受講生の作品をご紹介します。

2回のリライトの末に完成した歌詞と、最初に書いた初稿を併せて掲載します。

 

誓いの指輪(完成版)

作詞:kotonoha
作曲:田村信二

1A)
 あの夜(よる)のプロポーズ ごめんね 側に寄り添えなくて
     
1A')
 病(やまい)がちな父をひとり 残して行けない 分かってね  

1B)
 誓(ちか)いの指輪握りしめて また抱きしめ合うその日を待つわ
 遠く離れても愛している この指輪はつけたままで「おやすみ・・・」 
               

2A)
 さよならは言わないの あなたをずっと想ってるから
  
2A')
 「ついてゆく」と言えなくても うなずく瞳が愛おしい 
 
2B)
 誓(ちか)いの指輪外さないわ その大きな夢叶えてほしい 
 たとえ離れても祈っている だから今は遠い空に「おやすみ・・・」
  

3B)
 誓(ちか)いの指輪今日も光り あなたのぬくもりいつも感じてる 
 遠く離れても愛している この指輪はつけたままで「おやすみ・・・」
  

たとえ遠く離れても(初稿)

作詞:kotonoha
作曲:田村信二

1A)
 さよならは言わないわ どれだけ距離が離れていても
  
1A')
 海を超えて行けないけど その夢ここから感じてる 

1B)
 時が過ぎていつかふたり また隣に立つその日が来るわ 
 遠く離れても愛している この指輪はつけたままで「おやすみ」
  

2A)
 あの夜のプロポーズ ふたりで見てる最後の海を
  
2A')
 「ついて行く」と言えなくても うなずく瞳が愛おしい
  
2B)
 かけがえない父と母と 大切にしたい私の時間 
 遠く離れても信じている だから今は遠い空に「おやすみ」 


3B)
 時が経てばきっとふたり また同じ夜を過ごせる だから 
   遠く離れても愛している この指輪はつけたままで「おやすみ」
 

解説

▼田村信二さん作曲の課題曲はミディアムテンポの美しいメロディで、どちらかと言えば歌謡曲テイストのある楽曲でした。このストーリーが生まれたのも、素晴らしいメロディがあればこそ。改めて、田村さんに感謝です!

▼海外赴任する恋人にプロポーズされるも病気がちの父親を残して着いて行けないヒロインの悩ましい恋心を、音数少ない楽曲に乗せてよくぞ描ききったと思います。がんばりましたね!生徒さんに拍手👏!

▼初稿からアップグレードできたのは、主に以下のポイント。
 ・タイトルがキャッチーになり、印象度が向上。それを含めたサビの歌詞のクオリティがアップし、インパクトのあるサビにレヴェルアップ。
 ・初稿では描け切れなかった「父の体調不良」が完成版では描けています。

▼思う存分、プロ作曲家とコラボできる受講期間のうちに実力をさらに伸ばして欲しいところ。この作品を完成させるまでに学んだことを、その他の作品のリライトやこれから書く作品にも活かすことが大切です。これに満足せず、さらなる前進を!



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