
まさに、祝祭!BOSS、ありがとう!
2025年11月8日、11月9日の両日、東京ドームで開催された矢沢永吉さんのソロデビュー50周年記念のアニバーサリーライヴ『Do It!YAZAWA 2025』に参戦してきました。この2日間の感想を一言で言うと、ガッツもらいましたね!さらに言うなら、単なるライヴ、コンサート、エンタメ以上の尊い何かを体験できました。BOSS 渾身のパンチをガンガンもらって心地よくノックアウト負けしたのが、心底うれしかったです。
参加された皆さん、どうでしたか? 例えば、晩年のフランク・シナトラのように、スーツを着てバラードを歌うジャズシンガーではなく、時にマイクスタンドを振り回しながらシャウトしまくりのBOSS の年齢が76歳!皆さんが東京ドームで目にして、その歌いっぷりに感動したBOSS はCGでもアニメでもなく、生身の人間ですから!他界した親父が同じ年齢の頃には相当枯れていたことを思えば、衰え知らずのロックンローラー、BOSS はいったいどれだけ節制、努力しているのか、常人が想像つかないレヴェルの方だなと痛感しました。
以下の記事にある通り、自分にとって、BOSS こと矢沢永吉さんは自分を世に出してくれた恩人中の恩人、大恩人ということもあり、この日が来るのを心待ちにしていました。こうした思い入れに優劣などありませんから、ワクワクしながらライヴ会場に馳せ参じる気持ちは他の矢沢ファンの皆さんとまったく同じです。
運良くチケットが取れた皆さん、映画館のライヴ・ビューイングやリアルタイムの配信でライヴを体験できた皆さんは得難い体験ができましたね。感じたことは人それぞれかとは思いますが、BOSS の貴重なアニヴァーサリー・ライヴを体験できたことは、一生の思い出になるはず。
かく言う自分も1982年以来ずっとBOSS のライヴを観続けてきて、「今回がベストなのでは?」と思わせる素晴らしい歌と演奏を体感でき、本当に幸せでした。矢沢永吉という不世出のスーパースターの圧巻のステージに、5万5千人のオーディエンスが熱狂するさまは、まさに「祝祭」。それ以外の言葉は見つかりません。
詳しいセットリストなどは以下の記事に譲るとして、本記事では、自分なりの視点で、忘れじの2日間の思い出を綴っておきます。
極私的ハッピー・ポイント3選
今回のライヴで、特にうれしかったこと、感動したことを3つ挙げておきます。
過去最高級のパフォーマンスに感動
BOSS の長いライヴヒストリーを振り返る時、「いつが全盛時代なのか?」を語るのは非常に野暮な気がするのは、いつの時代にもそれぞれの良さがあるからですよね。
1970年代後半、矢沢ファミリーを率いて全国ツアーを繰り返し、「ロック」というジャンルの音楽を日本に定着させた時代。1980年の渡米以降は英米のトップミュージシャンとの交流を深めつつ、洋楽クオリティのサウンドで矢沢のロックを高らかに響かせました。中でも、The Doobie Brothersのジョン・マクフィーらが中心メンバーを固めた1990年開催の「Rock'n' Roll Army」ツアーは出色の出来だったかと思います。
そしてまた、サポートミュージシャンの顔ぶれがある程度固まってきた昨今、サウンドの安定感という意味では、パフォーマーとして新たな黄金時代の到来を感じさせます。そして、迎えた「20251008」。76歳にして、過去最高級と思えるパフォーマンスを披露してくれたBOSS には感謝の気持ちしかありません。20代、30代、40代、50代の頃のパフォーマンスや歌声と今のBOSS のそれが同じではなくても、BOSS の場合、「衰え」ではなく、「変化」であり、「深化」だと感じた次第です。
木原敏雄さん作詞曲に涙
今春、アマチュア時代からBOSS と苦楽を共にしたNOBODYの木原敏雄さんが他界されました。追悼の意味で木原さんが作詞された曲が歌われるのは予想していたものの、今回のドーム公演で「世話がやけるぜ」「さめた肌」が聴けたのは最高の一言。さらにうれしかったのは、初日のMCでの「相棒の木原が」という「相棒呼び」でした。友人でも親友でもなく「相棒」という呼称こそ、ロックンロールという夢を共に追いかけた盟友の木原さんにふさわしいもの。その瞬間、俺自身が木原さんにご挨拶した夜↓も思い出され、グッときました。きっと木原さんも天国からドームのステージに駆けつけて、黒のレスポールを弾いていた気がします。
矢沢洋子さん、トシ・ヤナギさんと並び立つ

※写真は、上記「ottoy.jp」の記事より転載。
ドーム公演の両日とも、矢沢洋子さんのタフにして美しい声がBOSS とのデュエットナンバー「Risky Love」で聴けました。Piggy Banks で活動中の洋子さんですが、ジョーン・ジェットばりのロックンロールからしっとりしたバラードまで多様な世界観を歌い切れる実力派だけに、いつかまたソロでの歌声も聴いてみたいですね。
2014年、ご縁があって矢沢洋子さんのソロアルバム「Lady No.5」の1曲目「NAKED LOVE」を作詞しました。後から知って驚いたのは、その曲の作曲者がBOSS のサポートでおなじみのトシ・ヤナギさんだったこと。洋子さん、トシさんには個別にご挨拶したことはあったものの、洋子さんが歌うバックでトシさんがギターソロを弾くという揃い踏みシーンが初めて観られたことは感慨深く、うれしかったです。
実は、木原さんと最後にお会いした際、矢沢洋子さんの話で盛り上がったんですが、どんな話だったのかは、NOBODY特集のたびにゲスト出演しているラジオ番組「ロッキンスター」のオンエアの際にでもお話ししますね。
矢沢永吉ビギナー、どこから聴く?
さて、「矢沢永吉ってよく知らないけど、そんなにすごい人なら聴いてみたい!」という人におすすめ音源をいくつかご紹介します。サブスクのアカウントさえあればリリース順に聴き放題ではありますが、なにせ膨大な量がありますからね。まずはカッコよくて心にしみる矢沢永吉の豊かな音楽性のエッセンスに触れていただき、徐々にハマってもらえたらうれしいです。「お、ライヴに行ってみたいな」と思えたら、運試しと思ってプラチナチケットをゲットしてみてください!幸運を祈ります(笑)。
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まずは、これから始まるツアーでは複数の楽曲が披露されるであろう新譜から。BOSS のどのアルバムにも言えることですが、タフなグルーヴのロックンロールナンバーから、しっとりしたバラードまでさまざまな曲調の楽曲が楽しめます。いずれも過不足ないアレンジメントと成熟したヴォーカルの表現力がお見事。シングルカットされた「真実」は、森雪之丞さんのディープな歌詞が刺さる珠玉のラヴソングです。
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LIVE HISTORY 2000〜2015 / 矢沢永吉(2016年)
ライヴアルバムの中からは、洗練された演奏が楽しめる本盤をセレクト。ライヴならではのエッジの効いた艶っぽいヴォーカルとアレンジメントが最高です。日英米のトップミュージシャンが奏でる極上のバンドサウンドは耳の肥えた洋楽ファンの方でも一目置くレヴェルですが、ライヴレコーディングならではの「うねり」みたいなグルーヴがありますよね。オリジナルよりもさらにスウィンギーなホーンアレンジが小粋な「バーボン人生」、音数少なめな演奏に流麗なストリングスが美しく絡むバラード「ひき潮」がお気に入りです。
ここまで書いて、「BOSS の名盤紹介なんて、キリないやん」と痛感しましたので、本稿ではこの辺で一区切りにしますね。サブスクのアカウントがある方は「はじめての矢沢永吉」みたいなプレイリストがあるかと思いますので、代表曲をサクッと聴くにはおすすめです。
BOSS への祝辞
BOSS 、改めまして、ソロデビュー50周年、本当におめでとうございます!今回のドーム公演、いつにも増して、入魂のステージに痺れました。そしてまた、生きる勇気をもらいました。今年のツアーは、これまで以上にオーディエンスをぶっ飛ばすことになりそうですね。いつも同じことをBOSS に言ってますが、残りの人生をBOSS に捧げた「年甲斐ない関係ない限界なんてない」に込めたメッセージ通りに生きていくことを、改めて誓います。
30日の大阪城ホール、12月10日の武道館、20日のぴあアリーナMMでまた、BOSS のライヴを味わえることを楽しみにしています。コンディション第一に、ツアーを完走していただければ幸いです。Kill them and Rock the world!

俺にとっての「生涯現役」とは何か?
と書くと、「大仰な」と言われそうですが、今回のBOSS のドーム公演2Daysを体験して、そう思わずにいられませんでした。年齢や職業はさまざまなオーディエンスの誰もが及びもつかないレヴェルで、ステージ上でギラギラに輝けるスーパースター・矢沢永吉。自分の中にあるビジョンをきちんと実現するために必要なのは、BOSS がおそらくそうしているように、「ストイックに自分を律して、夢をかなえるまでのプロセスを、そして人生を楽しむ」こと。BOSS のようなスーパースターになれずとも、俺は俺なりのやり方で「年甲斐ない関係ない限界なんてない」を残りの人生で見せていきます。
潤沢な資金をもって音楽レーベルを再興する、家庭を持って家族を大切にする、趣味の野球で無死球完封を実現するとか、思いつく夢は必ずこの手につかんでいきます!


